アトピー性皮膚炎診断手順

TARC ( thymus and activation-regulated chemokine )

TARC(thymus and activation-regulated chemokine)とは、白血球に対して走化性などを示すケモカインの1つです。アトピー性皮膚炎では、病変部の表皮角化細胞により産生されたTRACがリンパ球(CCR4を発現するTh2細胞)を局所に遊走させ、Th2優位の免疫応答により、IgE産生や好酸球の浸潤・活性化が惹起されてアレルギー症状が出現すると考えられています。アトピー性皮膚炎の治療においては、重症度に応じて外用ステロイド剤の薬効等を慎重に選択する必要があるので、その重症度を正確に把握することが不可欠です。血清中のTARC量は、これまでの検査に比べて、アトピー性皮膚炎の重症化に伴い比較的大きな変化を伴う上昇を示し、病態を反映する検査であることが示されました。従って、アトピー性皮膚炎と診断された患者の治療薬の選択・変更を検討する際の重症度評価において、主体となる皮膚炎症状の評価に加え、TARC検査は重症度評価の補助として臨床的に有用であると


アトピー性皮膚炎の重症度*判定の目安:

 

血清TARC

アトピー性皮膚炎の重症度の目安

成人

700pg/mL未満

軽症

700pg/mL以上

中等症以上

小児
(2
歳以上)

760pg/mL未満

軽症

760pg/mL以上

中等症以上

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重症度判定

アトピー性皮膚炎の治療