便秘の治療

適度の運動、繊維質の多い食事、十分な水分摂取という組み合わせが、便秘の最善の予防法でも治療法でもあり、ときには下剤も使用します。便秘を起こす可能性がある薬が処方された場合は、下剤を使用し、繊維質と水分を増やすことが便秘予防に効果的です。

繊維質を多く摂取するには野菜、海草、ふすまが最適です。小さじ2〜3杯の精製されていない小麦ふすまを、繊維質の多いシリアルや海草にふりかけて1日2〜3回食べるのがよい方法です。こんにゃくなどもよい。

便秘を起こす原因となっている橋本病のような病気がある場合には、それを治療する必要があります。

浸透圧性下剤

膨張剤

  • 小麦ふすまブラン
  • ポリカルボフィル
  • メチルセルロース
ポリエチレングリコールは慢性の便秘に対して、最近使用が認可された。

小児の便秘に対する薬物療法
􀁺整腸剤(乳酸菌製剤を中心に):ビオスリー、ミヤBM
􀁺膨張性下剤:バルコーゼなど
􀁺塩類下剤:重質酸化マグネシウムなど
􀁺大腸刺激性下剤:ラキソベロン、プルゼニドなど
􀁺漢方薬:小建中湯、大黄甘草湯、大建中湯
􀁺坐剤:テレミンソフトなど
􀁺浣腸剤:グリセリン浣腸

主食は玄米,全粒粉に近いものが望ましい。

寒天 オリゴ糖 水あめ、ソルビトールなどを添加物、副食などに使用する。

刺激性下剤は、センナ、カスカラなどの刺激成分が含まれており、大腸壁を直接刺激して収縮させ、便を移動させます。刺激性下剤は経口投与では6〜8時間で半固形状便の移動を起こしますが、腹部けいれんを起こすこともよくあります。長期使用はこの下剤の依存症を引き起こし、大腸がその働きを下剤に依存する腸弛緩症候群を起こします。したがって刺激性下剤による便秘の治療は短期間にとどめておくべきです