ロバート・クラークス氏(オックスフォード大)らのグループによる
「英男性の長期健康調査」によると
・ロンドンの40〜69歳公務員男性1万8863人を
喫煙、高血圧、高総コレステロールの3つの多少で
最長38年間追跡
・1967〜70年に
喫煙等の生活習慣質問調査、血圧等測定、採血を行い、
喫煙ありなし、収縮期血圧140mmHg以上と未満、
総コレステロール193.3mg/dL以上と未満に、各二分。
・最初の検査時、42%が喫煙者、39%が高血圧、51%が高コレステロール。
・2005年までの追跡調査で、1万3501人の死亡を確認。
☆状態別の50歳時の平均余命
・3つとも無いグループ 33.3年
・高コレストールだけあるグループ 32.2年(ー1.1年)
・高血圧だけあるグループ 29.9年(ー3.4年)
・喫煙だけあるグループ 28.1年(ー5.2年)
・3つ共該当するグループ 23.7年(ー9.6年)
☆喫煙、糖尿病、肥満(BMI)、職業グレード、血圧、コレステロール値の
6つの条件で、健康スコアを算出し、比較した場合、
《50歳時の平均余命は》
・不健康のなトップ5% 20.2年
・健康なトップ5% 35.4年、その差は15.2年
※東北大・坪野教授は
日本は英国より、心筋梗塞が少なく、脳卒中が多いので、
日本人には、コレステロールの影響がより小さく、
血圧の影響がより大きくなるのではとしている。
★単純計算すると、
不健康な人の平均70〜74歳まで、不健康な人の平均83〜85歳まで。
70歳でも昔なら長生きかもしれませんが...
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動脈硬化とインスリン抵抗性研究の最前線
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東京大学医学部糖尿病代謝内科
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20世紀の後半からわが国の疾病構造は大きく変化し、糖尿病や高脂血症、それに伴う動脈硬化性疾患の増加が大きな問題となってきています。この背景には食生活の欧米化による摂取カロリーの増大や、交通機関の発達に伴う身体の運動不足があると思われます。カロリーの摂取過剰や運動不足により肥満になると一般にインスリンが効きにくい状態になり、血中のインスリン値が上昇し、糖尿病や高脂血症や高血圧症を発症しやすくなり、さらには心臓などに動脈硬化症を起こしやすくなります。このような病態をインスリン抵抗性症候群もしくはメタボリックシンドロームと呼んでいます。しかし、なぜヒトは過栄養状態に置かれると太るのか?なぜ肥満になると糖尿病や高脂血症になりやすくなるのか?なぜ糖尿病や高脂血症になると動脈硬化を起こしやすいのか?と言った基本的な事柄も、いまだによくわかっているとは言えません。我々のグループでは、糖代謝と脂質代謝の両面から肥満やそれに伴うインスリン抵抗性症候群(メタボリックシンドローム)の病態や動脈硬化症の発症メカニズムの解明を目指して基礎研究・臨床研究を続けています。
(東京大学医学部糖尿病代謝内科)
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